この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠密の華
第11章 十

「こら、桐……設樂様に向かって何を……」

その瞬間、桐が私の頭を撫でていた設樂様の手を振り払うと、唖然とした。

「先に約束を破ったのはあんただからな」

「頭を撫でたぐらいで約束を破る事にはならないだろう?そんなに胡蝶へ触れたくて仕方なかったか?」

「……当たり前だろ」

設樂様を睨み付けて話す桐と、余裕そうに微笑む設樂様。二人が何を話しているのか分からないが、二人の間で何か約束があった事は分かる。

「桐、約束とは何だ?」

疑問に思いながら隣に立つ桐へ尋ねたが、急に桐から手を引かれると目を丸くした。

「もう俺も約束を守らない。行くぞ」

「行くぞって何処へだ!?今日は行事が……!」

「もう関係ない」

城の外へ向かって歩き出す桐へ抵抗するも、強く手首を握り締められながら強引に歩かされる。

……関係ないって。何を言ってるんだ。本当に、わけが分からない……。

そのまま私は冷や汗を滲ませながら、桐へついていくしかなかった。
/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ