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隠密の華
第15章 十四

「入るんかい!……おい!勝手に何を入ってる!」

「そっちこそ。よくも突然消えてくれた」


男を追い掛け借り家の中へ入ると、立ち止まった男から睨まれる。

……男の目。見覚えがあるような。そういえば、この声……。


「くそ都。俺が分からないか?」


男が布を取ると、私は息を飲んだ。
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