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終止符.
第14章 想い
純は首を振って奈緒を見つめていた。

『妻がいない所で彼に全てを明かした事が、間違いだった。……酷く傷付けてしまって申し訳ない。』

『彼は会えないと言っています。』


奈緒はきっぱりと言った。


『彼のこれからを……彼女なら、少しは楽に出来ると思う。』

『えっ?』

『彼を心配してる。』

『奥様を…、何があっても不幸にはできないとおっしゃいましたよね。』

『…あぁ。』

『私も純を守りたいんです。』

『あぁ…分かってる。』

『……本当ですか?』

『……』

『本当に、彼の肩に重くのし掛かっているものを、軽くして貰えますか?』

『それが出来るのは彼女だけだと思うよ。』

『………』

母親を失い、今も自分を責め続けている愛子。

篠崎の妻は、純にいったい何を言いたいのだろうか?

純を許すというのだろうか?

それを素直に受け入れられる純だろうか……。

母親が違う姉と弟。

二人の母親はもういない。

純を闇から救い出し、本当の笑顔にしてくれるのは、愛子だけなのかも知れない。


純は不安な眼で奈緒を見ている。

奈緒は純に向かって深く頷いた。


『今、自宅にいるんですけど……純は…夜には約束があって…明日も無理なんです。』

『急な話で申し訳ないんだけど、5時にあの公園に妻を連れて行ってもいいかな。』


部屋の時計は午後3時40分を指していた。


『奥様お一人ですか?』

『あぁ。 公園の奥にある東家のベンチで待たせておくよ。……彼を説得できるかい?』

『彼に罪はありませんから……、その事だけは…分かっていてくださいますよね。』

『……それを一番分かっているのは妻だよ。』

『…わかりました。…あの、奥様は…どんな方ですか?」


奈緒はふと聞いてみた。

『……それは、あとで彼が話してくれるよ。』

『……はい。』

『立花さん。』

『はい。』

『もう、振り向いてはいけないよ。』

『…わかっています。……そんな事しません。』

『うむ、彼の説得、お願いします。』

『はい』


奈緒は電話を切った。


「奈緒さん…」

「純…、会うべきだわ。 そうでないと、あなたの人生から曇りが取れないわ。』

『取れるわけない。』

『純…』

『僕は産まれてしまったんだ。』


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