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Dollと云う名の奴隷
第19章 反抗
私の淫らな姿を撮られたあの写真が誰かの目に触れるのは怖い。

私はご主人様の寝室に向かうと部屋を見回し、隅に置いてある机の引き出しを開けた。
必死で探すと何冊かファイリングされたものの中にその写真はあった。

見てはいけないと思いながらもパラパラと見てしまう。
お誕生日ケーキと一緒に綺麗な女の人が写っている。
《はるか♡お誕生日おめでとう。》
ケーキのプレートにはそう書いてあった。
ご主人様の彼女だった人みたいだ。
私はその身代わり…?
怒りでも哀しみとも違う感情。
これは何?どうしてなのだろう。
自分の存在が透けているようなそんな感覚がした。
本当には存在しないような、不思議な感覚。
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