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Dollと云う名の奴隷
第23章 音の記録
男性の声がする。
ルカと言う人に何か話しているみたいだ。
相手は女性らしく男性を『ご主人様』と呼んでいた。
…。私のこえ…?
この男性は神崎さん?…
ボイスレコーダーから聞こえてくる会話は異様で暴力的だった。
私と思われる女性の声は悲鳴と懇願から喘ぎ声へと変わる。
そんな音声が数日分と思われる感じで録音されていた。
聞くに耐えなくてボイスレコーダーを止めようとした時、その前のとは明らかに違う感じの会話が聞こえてきた。
それは争っている感じで音が遠くなって録音が途切れている。
音声を認識しなくなれば止まる設定なので全てが録音されている訳ではないのだろう。

「 ルカ!ルカ!」
次の音声はいつもの神崎さんの声だった。
ものすごく慌てている感じが伝わってくる。
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