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第24章 想起

点滴があと少しで終わる頃、神崎さんは立ち上がって点滴のバックに注射器を刺すと透明の液体を足した。

その風景を眺めていた私の視野がしばらくするとぼやけ始めた。
自分の身体なのに自分の身体ではない感じ。

「 ルカ。」
そう言いながら神崎さんが私の腕から点滴の針を抜く。
「 神崎…さん。あの…身体が…。」
うまく話せない。
神崎は無言で私のブラウスのボタンを外し始めた。

「 や…だっ…。」
突然の神崎さんの行動に混乱する。
神崎さんの手を握って阻止ししようとすると逆に手首を強く握られて床に押しつける様に抑制された。

「 どうして嫌なの？私とキミは何度も交渉を持っているんだよ。」