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Dollと云う名の奴隷
第24章 想起
心の中心に凍る様な冷たさが走る。

「 え…。」
「 キミは順応性が高いから。快感の感覚を掴むのが早くてよかったよ。こうするとイケるでしょ。依存による禁断症状が出ないのは誤算だったけどね。」
何を言ってるんだろう…。意味が分からない。
「 気持ちいいでしょ。もっと気持ち良くしてあげるからね。」
神崎さんはそう言うと空いている方の手で私のブラウスのボタンを全て外し身体のラインを指でなぞった。
私の意思を無視する様に躰が仰け反って反応する。
躰中を快感が走っていく。

「 や…めて…。」
心は拒否してるのに躰は求めている。
この感覚…知ってる…。


レールの引いてある鏡張りの天井。
拘束されて動けない手足。
目隠しと口枷で塞がれた音しかない生活。
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