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Dollと云う名の奴隷
第25章 葛藤
起き上がろうとすると頭痛と吐き気に襲われた。
あれからシャワー浴びその後は倒れこむ様に横になったまで覚えいるがそのままリビングで眠ってしまったみたいだった。
体を包み込むように布団が掛けられてあったがご主人様の姿は見えない。

昨日のご主人様に拘束されて意思に反しながらも淫らに快感を貪り続けた浅ましい自分の姿を思い返す。
そしてその途中で蘇った記憶…。
ここに居ればこれ先もずっとご主人様の管理の下で人形の様な生活が続く。
そしていつかはあの薬品に蝕まれていく。

今、私は拘束はされていなくて自力で動こうと思えば動ける状況だ。
筋力と体力が落ちてはいるけど島崎先生の病院から退院後はそれ以前よりは自由な生活をしていたので動けない訳ではなかった。
それでも、行動範囲は限られている。

両親には頼れない、頼るどころかむしろこんな事になっている事は絶対に知られたくない。
警察もダメ…。また、ここに引き戻されてしまう。
そうなったらここから出れる可能性は本当に皆無になってしまう。
ここから本気で出るなら自力で出る他に手段はない。
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