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Dollと云う名の奴隷
第25章 葛藤
ここで拘束されてから最初にここから出ようとした時と島崎さんとのディナーの後にご主人様からから受けた躾の記憶。

天井から下げられた鎖に繋がれ意識が遠くなるほど鞭で打たれ、左の乳首に真横に貫通させられたネームプレート。
雪が積もるほどに寒い屋外で全裸でのセックス。

ご主人様の言葉通りここから出ようと思えなくなるほどの厳しい躾。
今すぐにでもここから離れないといけないと思うのにもし、また見つかってしまったらと思うと足が動かない。
次はこれ以上の躾が行われるはずだから。
前回、島崎さんの病院に運ばれる様な事になったのは成り行き上のミスでご主人様は2度も同じ失敗はしない。
そう考えると次の躾は痛みによる恐怖心を私に与えるだけでは済まない事くらい容易だ。

既にいまの段階で私はご主人様の躾の記憶によって動けなくなっている。
ご主人様の計算通り、私は彼の人形でしかなくなっているのかもしれない。

諦めの気持ちとこのままではいけないと言う気持ちが心の中で葛藤していた。
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