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第28章 決別

意外だったご主人様から発せられた言葉。
私とご主人様を包み込む闇はどこまでも広がっているのを感じた。

何もかもを手に入れてきたご主人様にとって私は思い通りにならなかったと言う事なんだろうか…。
私はご主人様の言われるままにただ頷く人形だったのに。

身動き取れなくなっているのは私だけでなく、ご主人様も同じってこと？
私はどうしたいの？
自分の心に問いかけてみる。
『 自分の意志で選んだ場所で生きたい。何十年先の自分が今を言い訳に逃げない様な生き方をしたい。』

ご主人様と決別してここから出よう。

もし、次にご主人様にここに連れ戻される事になれば私の下腹部にはご主人様のイニシャルの文字が焼印として刻まれ、その後には誰かも分からない人たちの精液を膣内や口内で受ける事になる…。

震える心を抑えて私は決意を固めた。