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Dollと云う名の奴隷
第6章 悪夢のはじまり
そう言うと彼は壁のフックに掛けてあった服を取り私の前に差し出す。
「 これに着替えて。下着は付けなくていい。」
私は起き上がり渡された服に目をやる。
それはフランス人形が着ている様な色鮮やかなドレス。
「 ルカはご主人様にお返事も出来ないのかな。」
私が恐怖で声を出さないでいると神崎さんは私の髪を掴んでハサミを入れた。
元彼に出会った頃、長い髪が好きだと言われて6年間伸ばした腰まであった髪が一瞬で肩までの長さで分断された。
「 もっと短く切ってもいいんだけど。」
神崎さんがニヤリと笑う。
私は首を横に振るのが精一杯だった。
「 言う事が聞けない悪いお人形にはこれからもキツい罰をどんどん与えていくからね。
私は医者なんだ、医学的にルカの色んな物を合法的に奪う事も容易なんだよ。
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