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第6章 悪夢のはじまり

ルカのその可愛い声も綺麗な瞳や歯も両手足も音でさえも奪い取る事が出来るんだよ。」
私がどうしていいのかも分からずに震えながら神崎さんを見るといきなり頬に平手打ちが飛んできた。
「 こう言う時は何て言えばいいのか教えておこうね。
ご主人様、どうかルカをご主人様のお気に召すままにお使いください。そう言うんだよ。」
神崎さんの目は本気の目だった。
この人は狂ってる。
そう思っても今の私にはどうする事もできない。
今は言う事を聞くしかない。
神崎さんのご機嫌を損ねない様にこの人の人形になるしかないんだ。
「 ご主人様、どうかルカをご主人様のお気に召すままにお使いください。」
そう言って私は頭を下げた。