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第8章 逃走

ご主人様が私の口内で果て体の拘束を解いた時に、ご主人様の携帯が鳴った。
「 はい、神崎です。あ〜居ます。気付かなくて…。すぐ、出ます。」
慌てた様子で電話を切るとそのまま部屋を出て行った。

…。
今しかない。
シャワーを浴びる前で躰に付けられいる枷は全て外されている。
そしてドアは開きっぱなしだ。
私はそっと部屋を出た。
生活居住になっている場所とクリニックになってる場所と私のいる部屋は廊下で繋がってはいるけど区画的に分かれていてその間に裏口程度の小さなドアで外に出れる様になっている。
私はそのドアを開けて外に出ると裏庭の出入口から出た。
どこに行けばいいんだろう…
もちろん、携帯もお財布も持ってはいない。