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私が愛した風俗の世界
第6章 新婚時代
主人は、とてもかんが良い人……
私の事をよく見てるから……
私は嘘が苦手だからすぐ顔に
出てしまっていたのかもしれない。
その頃は今みたいにみんなが携帯を
持っている時代ではまだなかったから
すぐにやりとりできる訳ではないし。
だから、すぐにバレた。
『毎日何処に行ってるの?』
『働いてる……』
『風俗?』
『うん……』
『なんで?お金足りない?』
その時は、多分お金じゃなかったかも
しれない。そこまで、困っていたという
程でもなかったかもしれない。
ただ、外に出たかった。
私にとって、結婚は息ぐるしさしか
感じられなかった。
主人に何か言われた訳じゃないけれど
結婚したんだから、ちゃんとしなくちゃ
いけないとか、家事も子育ても全部……
私がそう思ってしまっただけかもしれない。