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幸せの欠片
第3章 夫とのカンケイ
「いや、何もなければいいんだ。何となく、そんな感じがしただけだから・・・・・・」

 驚いた。

 やはり、夫には変化が感じられるのだろうか?

 だとしたら、このまま触れらると、何かあったとバレてしまうのでは?

 でも、もう逃げ道はなかった。



 夫は、いつも優しいキスから始める。

 女性が憧れるようなロマンティックな誘い方が上手だったので、結婚前、まだ経験のなかった麻衣は、それに酔うように誘われた。

 このキスがなかったら、結婚にまで至ってはいなかっただろうと思う。

 今も夫にキスをされると嬉しいし、もっと触れて欲しいと思っている。

 夫の好みに合わせるなら、そんなはしたないことは、とても言えない。

 実家で育てられたままの振る舞いをしていれば、問題なく暮らして行けるはずだった。

 キスをしながら、いつものように胸を丸く揉むようにする。

 次には乳首を軽くつまんだり転がしたりした。

 ここまでは、いつも通りの手順が体に染みついていて、シミュレーションでもするように運んだ。

 ところが、夫が乳首を強めにつまんだのだと思う。

 次に乳首に触れた時、これまでにないようなズッキンという感じ方をした。

「あぁ……、はぁぁ……」

 子宮がぎゅっと収縮して、花びらが痛いほどに硬くなって行く。

 まさか、今日、痴漢に遭ったせいかしら?

 未知の感覚は恐ろしくもあるけれど、夫の手でほどかれるのは、安心感がベースにあるので、どこまでも追いかけたいとも思う。

 夫も麻衣の敏感な反応に気を良くしたのか、唇を滑らせ、乳首に吸い付いた。

「いやぁ……あぁ……」

「そんなにいいのか?」

 夫は、恥ずかしいことを訊いて来る。

「うぅ……、あなた……」

「もっと欲しい?」

「えぇ……」

「えぇ、じゃなくて、はいって言ってごらん」

「は…い……くふぅ……」

「もっとして下さい、って言うんだよ」

「いやぁ……、あなた……恥ずかしいわ……」

「嫌なのか? じゃあ、やめようか?」

「やめないで……、もっと、して……下さい」

「何を?」

「吸って欲しいの」

「ちゃんと言わないと、してあげないぞ。何を吸って欲しいのか言いなさい」

「ち、乳首を吸って下さい…あぁーん」

「いやらしい子になったな。可愛いぞ、麻衣」




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