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幸せの欠片
第3章 夫とのカンケイ
 いつもの夫なら、乳房から花芯に手が下りて行き、クンニリングスで一度到達すると、後は自身の挿入があって、射精して終わり、という手順で、今夜のようにじらされたり、言葉で虐められるようなことは全くなかった。

 もしかすると、痴漢に遭ったことで、何か麻衣に変化があったように見えるのだろうか。

 いや、そんなはずはない、と思う。

 夫には、手首の紐の痕さえ見つかっていないはずだった。
 


 夫は、そこから時間を掛けて、麻衣の体にキスをした。

 唇から首すじ、胸を通って背中へ回り、足の先から這い上がると花芯にたどり着いて、吸い上げる。

 麻衣は、夫の手や舌に、こんなに夢中になったのは初めてだった。

「あなたぁ……あぁ・・・・・・はぁぁ・・・・・・」

「麻衣、気持ちいいか?」

「は…・・・い…・・・」

「いい返事だな」

 こんなに乱れたのも初めてだった。

 結婚する前に、従順で品のある女性が好きだと聞いていたので、夫に満足してもらえるよう、そのような振る舞いからはみ出さないようにして来たつもりだった。

 なのに今夜の夫は、これまでとは違う。

 おとなしく従順でいることと、言葉で責められて、服従するのは別の事だった。

 今夜は大胆な恥ずかしいことにも従わなければならないけれど、そうするとご褒美のように、夫が甘い快感を与えてくれる。

 羞恥の赤い色と愛情のピンク色とが頭の中で混じり合い、幸せな気分だった。

「あぁ・・・・・・あぁ・・・・・・」

 夫の奏でるぞくぞくするような快感に襲われながら、一方で、また電車の中の事を思い出す。
 
 まず、腕を拘束されたこと、それから、ワンピースの裾をたくし上げられて後ろから突かれたこと、お尻の蕾に指があてがわれていた事など、怖くて恥ずかしくて、とてもつらいと思った。

 でも、今夜の夫と、どこか共通点があるような気がする。

 それに、これまで麻衣に一度もしなかったようなテクニックを、なぜ突然、今夜になって使い始めたのかしら?

 それとも、なぜか今夜だけは特別で、また次からは元に戻るの?

 あんな目に遭った日だということも偶然の一致?

 不思議に思うことがいくつもあった。

 でも、その疑問をぶつける勇気もなく、結婚して8年になって迎えた、激しく濃厚な夫との夜が更けて行った。

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