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幸せの欠片
第6章 特別室
フワーッと、空気の流れる感じがして、チリチリと鱗のような飾りの音を鳴らしながらアリアが入って来ると、左肩にかろうじて残っている衣装を剥がし、代わりに赤い首輪と、それにつながった腰のベルトを付けた。
「素敵ですよ、麻衣さん」
櫂は、アリアに渡された鎖を持って、麻衣の首輪につないだ。
衣装を拾うと、アリアはウィンクをしてから出て行った。
「さぁ、麻衣さん。歩く練習をしますよ」
「はい、ご主人様」
「お腹を締めて、お尻はもう少し高くするんです」
「はい」
鎖で繋がれた麻衣は、言われる通りに歩く。
櫂がドロワーの中から何か取り出す音が聞こえたが、言われる通りに姿勢を正していないと、きっとまたお仕置きになるということはわかっていた。
「できるだけ一本の線の上を歩くように意識して動きなさい。そうするとセクシーになります」
「はい、ご主人様」
意識すると、つい下を向いてしまう。
「首は上げなさい」
ー ピシッ!
櫂は黒革のはたきのような形をした鞭を手にしていた。
「いやぁっ……」
「上手にできればお仕置きはしませんよ。ほら歩いて!」
ー ピシッ!
「あぁっ……」
「はい。いちに、いちに……」
赤ん坊のハイハイのように、お腹を締めてお尻を上げながら歩くのは楽ではなかった。
20分も歩かされただろうか?
「はい、もういいですよ、麻衣さん」
櫂に言われて力を抜くと、筋肉のあちこちに疲労を感じた。
「今日は、このくらいにしましょう」
そう言って、櫂はにっこり笑った。
櫂が呼んだのだろう。
アリアが入って来ると、更衣室の奥にあるバスルームに案内された。
麻衣の着替えもバスケットに入れられ、準備されている。
バブルバスにはバラの花びらが浮かべられ、花の香りでいっぱいの贅沢なお風呂だった。
「ゆっくり入っていいですよ。麻衣さんの後に予約はないですから」
アリアはそう言うと、首輪とベルトを外し、麻衣の手を取って、バスに入れてくれた。
大きめで浅めのバスタブは、欧州製なのだろう。猫足の装飾があった。
体を沈めて足を伸ばしても、まだゆとりがあった。
てっきり一人だと思っていたのが、アリアも裸になり、小さなスポンジを手に一緒にバスタブに入って来た。
「素敵ですよ、麻衣さん」
櫂は、アリアに渡された鎖を持って、麻衣の首輪につないだ。
衣装を拾うと、アリアはウィンクをしてから出て行った。
「さぁ、麻衣さん。歩く練習をしますよ」
「はい、ご主人様」
「お腹を締めて、お尻はもう少し高くするんです」
「はい」
鎖で繋がれた麻衣は、言われる通りに歩く。
櫂がドロワーの中から何か取り出す音が聞こえたが、言われる通りに姿勢を正していないと、きっとまたお仕置きになるということはわかっていた。
「できるだけ一本の線の上を歩くように意識して動きなさい。そうするとセクシーになります」
「はい、ご主人様」
意識すると、つい下を向いてしまう。
「首は上げなさい」
ー ピシッ!
櫂は黒革のはたきのような形をした鞭を手にしていた。
「いやぁっ……」
「上手にできればお仕置きはしませんよ。ほら歩いて!」
ー ピシッ!
「あぁっ……」
「はい。いちに、いちに……」
赤ん坊のハイハイのように、お腹を締めてお尻を上げながら歩くのは楽ではなかった。
20分も歩かされただろうか?
「はい、もういいですよ、麻衣さん」
櫂に言われて力を抜くと、筋肉のあちこちに疲労を感じた。
「今日は、このくらいにしましょう」
そう言って、櫂はにっこり笑った。
櫂が呼んだのだろう。
アリアが入って来ると、更衣室の奥にあるバスルームに案内された。
麻衣の着替えもバスケットに入れられ、準備されている。
バブルバスにはバラの花びらが浮かべられ、花の香りでいっぱいの贅沢なお風呂だった。
「ゆっくり入っていいですよ。麻衣さんの後に予約はないですから」
アリアはそう言うと、首輪とベルトを外し、麻衣の手を取って、バスに入れてくれた。
大きめで浅めのバスタブは、欧州製なのだろう。猫足の装飾があった。
体を沈めて足を伸ばしても、まだゆとりがあった。
てっきり一人だと思っていたのが、アリアも裸になり、小さなスポンジを手に一緒にバスタブに入って来た。