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幸せの欠片
第8章 悟の出張
二度目に液体を注入された時には、少し余裕ができた。
もう、お腹の中はキレイなはずだったし、グルグルとお腹の鳴ることもなかった。
「このバケツに出しましょうか?」と櫂に言われたが、流石にそれは断った。
「それは、許してください……」
櫂が、何か言おうとしたのを谷口が制した。
「まぁ、いいだろう。次があるから……」
「しかし……」
「いいから……」
そんなやり取りの後、トイレに行かせてもらえた。
三度目、チューブを挿し込まれ、今度は大量だとわかるくらいの液体がお腹に入った時、手足を固定されてしまった。
「いや、嫌です! お願い! 行かせてください!」
麻衣は、懇願したが、今度は聞き入れられなかった。
「大丈夫ですよ。あなたが思うほど恥ずかしいことは起こりませんから……」
麻衣は、必死に液体の出そうになるのを我慢したが、どうしても耐えきれなかった。
「あ! あぁーっ……」
お尻から勢いよく水が飛び出す。
櫂が、意地悪な声を出して言った。
「麻衣さん、たくさん出ますね」
一度、出し始めると、もう止められなかった。
力を入れて止めようとしても、水はどんどん排出されて行く。
恥ずかしかった。
とてつもなく長い時間、そうしていたような気がしたが、ようやく止まった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をする麻衣にデボラがガウンを掛け、バスルームへと案内してくれた。
食事もちゃんとしていなかったが、ビタミン剤が効いているのか、全身の軽くなった感じも悪くなかった。
シャワーの後は、赤いブラジャーとショーツに、デボラの着ているのに似た、黒のミニスカートのワンピースが用意されていた。
「今日は、車で送って行くことになっているの」
「えぇ、わかったわ」
これでやっと夫の元へ帰れると思えば、何も逆らうことはない。
そして、アリアのいなくなったここへは、二度と来ないと思った。
寝室に戻り、軽い化粧を終えると、デボラに、もう少し赤い口紅の方がいいと言われ、ドレッサーの引き出しにあった口紅を塗り直された。
ただ夫の元へ帰るはずなのに、という疑問は持ったが、これも夫との約束なのかもしれないと思い直した。
もう、お腹の中はキレイなはずだったし、グルグルとお腹の鳴ることもなかった。
「このバケツに出しましょうか?」と櫂に言われたが、流石にそれは断った。
「それは、許してください……」
櫂が、何か言おうとしたのを谷口が制した。
「まぁ、いいだろう。次があるから……」
「しかし……」
「いいから……」
そんなやり取りの後、トイレに行かせてもらえた。
三度目、チューブを挿し込まれ、今度は大量だとわかるくらいの液体がお腹に入った時、手足を固定されてしまった。
「いや、嫌です! お願い! 行かせてください!」
麻衣は、懇願したが、今度は聞き入れられなかった。
「大丈夫ですよ。あなたが思うほど恥ずかしいことは起こりませんから……」
麻衣は、必死に液体の出そうになるのを我慢したが、どうしても耐えきれなかった。
「あ! あぁーっ……」
お尻から勢いよく水が飛び出す。
櫂が、意地悪な声を出して言った。
「麻衣さん、たくさん出ますね」
一度、出し始めると、もう止められなかった。
力を入れて止めようとしても、水はどんどん排出されて行く。
恥ずかしかった。
とてつもなく長い時間、そうしていたような気がしたが、ようやく止まった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をする麻衣にデボラがガウンを掛け、バスルームへと案内してくれた。
食事もちゃんとしていなかったが、ビタミン剤が効いているのか、全身の軽くなった感じも悪くなかった。
シャワーの後は、赤いブラジャーとショーツに、デボラの着ているのに似た、黒のミニスカートのワンピースが用意されていた。
「今日は、車で送って行くことになっているの」
「えぇ、わかったわ」
これでやっと夫の元へ帰れると思えば、何も逆らうことはない。
そして、アリアのいなくなったここへは、二度と来ないと思った。
寝室に戻り、軽い化粧を終えると、デボラに、もう少し赤い口紅の方がいいと言われ、ドレッサーの引き出しにあった口紅を塗り直された。
ただ夫の元へ帰るはずなのに、という疑問は持ったが、これも夫との約束なのかもしれないと思い直した。