この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
幸せの欠片
第8章 悟の出張
 二度目に液体を注入された時には、少し余裕ができた。

 もう、お腹の中はキレイなはずだったし、グルグルとお腹の鳴ることもなかった。


「このバケツに出しましょうか?」と櫂に言われたが、流石にそれは断った。

「それは、許してください……」


 櫂が、何か言おうとしたのを谷口が制した。


「まぁ、いいだろう。次があるから……」

「しかし……」

「いいから……」


 そんなやり取りの後、トイレに行かせてもらえた。

 三度目、チューブを挿し込まれ、今度は大量だとわかるくらいの液体がお腹に入った時、手足を固定されてしまった。


「いや、嫌です! お願い! 行かせてください!」


 麻衣は、懇願したが、今度は聞き入れられなかった。


「大丈夫ですよ。あなたが思うほど恥ずかしいことは起こりませんから……」


 麻衣は、必死に液体の出そうになるのを我慢したが、どうしても耐えきれなかった。


「あ! あぁーっ……」


 お尻から勢いよく水が飛び出す。

 櫂が、意地悪な声を出して言った。


「麻衣さん、たくさん出ますね」


 一度、出し始めると、もう止められなかった。
 
 力を入れて止めようとしても、水はどんどん排出されて行く。
 
 恥ずかしかった。

 とてつもなく長い時間、そうしていたような気がしたが、ようやく止まった。


「はぁ、はぁ、はぁ……」

 
 肩で息をする麻衣にデボラがガウンを掛け、バスルームへと案内してくれた。

 食事もちゃんとしていなかったが、ビタミン剤が効いているのか、全身の軽くなった感じも悪くなかった。

 シャワーの後は、赤いブラジャーとショーツに、デボラの着ているのに似た、黒のミニスカートのワンピースが用意されていた。


「今日は、車で送って行くことになっているの」

「えぇ、わかったわ」


 これでやっと夫の元へ帰れると思えば、何も逆らうことはない。

 そして、アリアのいなくなったここへは、二度と来ないと思った。

 寝室に戻り、軽い化粧を終えると、デボラに、もう少し赤い口紅の方がいいと言われ、ドレッサーの引き出しにあった口紅を塗り直された。

 ただ夫の元へ帰るはずなのに、という疑問は持ったが、これも夫との約束なのかもしれないと思い直した。
/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ