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幸せの欠片
第9章 クラブで
奥の間の応接室を横切り、隠し扉になった飾り棚を回転させ、後ろの通路に入って行くと、エレベーターが扉を開いて待っていた。
4人で乗り込むと、すっと扉が閉まり、箱は自動的に下へと降りて行く。
エレベーターを降りると、正面に鉄枠の入ったドアがあった。
重そうな扉を開くと、中は薄暗かった。
そこからまだいくつかの扉をくぐり、要塞のような造りに驚きながらも、麻衣は櫂の背中を見ながら歩いた。
VIP会員と書かれた扉の前に着いた時、谷口が夫の持っていたのと同じ、インカ帝国の紋章のようなバッジのついたカードをリーダーにかざすと、すっと扉が開いた。
その扉が開くと、中は明るかった。
谷口に続いて、櫂、麻衣、デボラの順に扉をくぐる。
そこには、透明な扉の取り付けられたボックスがたくさん並び、拘束具や、バイブ、鞭などという表示があった。
会員は、ここで好みのツールを選ぶのだろう。
プライベートルームという表示の扉の隣にVIPと書かれた扉があった。谷口がカードキーをかざすと、すっと扉が開く。
ー 本当に夫がここにいるのかしら?
まだ、半信半疑な気持ちでいた麻衣だったが、その時、どこからか、喘ぎのような、悲鳴のような声が聞こえて来た。
「櫂とデボラは、ここまでだ」
谷口は、麻衣をエスコートするように、手でどうぞと示し、中に招じ入れる。
麻衣は、まだ遠くから聞こえる声にドキドキしたが、夫が麻衣の到着を待っていると信じて、何とか足を運ぶしかなかった。
更にいくつかの扉の前を過ぎると、その先には牢獄のように鉄格子のはめられた部屋が並んでいた。
一つの部屋には、全裸の女性がうずくまっていた。
「あぁ……」という声が聞こえたので、ハッとして女性を見ると、明らかに喘いでいる様子だった。
女性は痙攣のような動きをしている。
麻衣は自らの経験から、もしかしたら、遠隔操作のできるバイブを挿入されているのかもしれない、と思った。
奥へ向かうと、だんだん別の高い声が近づいて来る。
その声の聞こえる部屋を覗いた時、麻衣の目に飛び込んで来たのは、鞭を振るう夫とアリアの姿だった。
「アリア⁈」
「は、はぁ……麻衣さん……」
4人で乗り込むと、すっと扉が閉まり、箱は自動的に下へと降りて行く。
エレベーターを降りると、正面に鉄枠の入ったドアがあった。
重そうな扉を開くと、中は薄暗かった。
そこからまだいくつかの扉をくぐり、要塞のような造りに驚きながらも、麻衣は櫂の背中を見ながら歩いた。
VIP会員と書かれた扉の前に着いた時、谷口が夫の持っていたのと同じ、インカ帝国の紋章のようなバッジのついたカードをリーダーにかざすと、すっと扉が開いた。
その扉が開くと、中は明るかった。
谷口に続いて、櫂、麻衣、デボラの順に扉をくぐる。
そこには、透明な扉の取り付けられたボックスがたくさん並び、拘束具や、バイブ、鞭などという表示があった。
会員は、ここで好みのツールを選ぶのだろう。
プライベートルームという表示の扉の隣にVIPと書かれた扉があった。谷口がカードキーをかざすと、すっと扉が開く。
ー 本当に夫がここにいるのかしら?
まだ、半信半疑な気持ちでいた麻衣だったが、その時、どこからか、喘ぎのような、悲鳴のような声が聞こえて来た。
「櫂とデボラは、ここまでだ」
谷口は、麻衣をエスコートするように、手でどうぞと示し、中に招じ入れる。
麻衣は、まだ遠くから聞こえる声にドキドキしたが、夫が麻衣の到着を待っていると信じて、何とか足を運ぶしかなかった。
更にいくつかの扉の前を過ぎると、その先には牢獄のように鉄格子のはめられた部屋が並んでいた。
一つの部屋には、全裸の女性がうずくまっていた。
「あぁ……」という声が聞こえたので、ハッとして女性を見ると、明らかに喘いでいる様子だった。
女性は痙攣のような動きをしている。
麻衣は自らの経験から、もしかしたら、遠隔操作のできるバイブを挿入されているのかもしれない、と思った。
奥へ向かうと、だんだん別の高い声が近づいて来る。
その声の聞こえる部屋を覗いた時、麻衣の目に飛び込んで来たのは、鞭を振るう夫とアリアの姿だった。
「アリア⁈」
「は、はぁ……麻衣さん……」