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幸せの欠片
第9章 クラブで
 そこは、大きな部屋だった。アリアは石の壁に大の字の形で拘束され、鞭打たれた体のあちこちが真っ赤だった。

 きっと、麻衣とのことで、アリアがお仕置きを受けているのだと思った。


「あなた……!」


 麻衣は、何とかしてアリアを救おうと思った。
 夫は、振り向かずに尋ねる。


「麻衣か」

「はい。あの……」

「入れ」


 谷口が、鉄格子の扉を開き、麻衣を中に入れた。


「あの……私……」

「話は後だ。それに『あなた』ではないだろう?」

「はい、ご主人様……」

「谷口、どうなんだ?」

「大丈夫ですよ」

「よし」

「準備をしますか?」

「あぁ、頼む」


 短い会話が交わされ、麻衣には、何のことだかわからなかったが、谷口が麻衣の着ていた黒いワンピースを剥ぐと、命令をした。


「さぁ、奥さん、床に手をつくんだ」


 夫をちらと見ると、夫がそれを待っているという風に見えた。

 逆らえないことを悟ると、言われた通りに床に手をつき、四つん這いになる。


「こっちへ来い」


 そのまま、習った通りに這って夫のそばへ行く。


「よし、いい子だ」

「谷口、アリアを降ろしてくれ」

「はい」


 夫がアリアを自由にしたのでホッとした。


「麻衣、キレイにしてもらったか?」


 一瞬、何のことかと思ったが、腸管の掃除だと気がついた。


「はい……」

「よし。では、始めよう」


 夫は、ゼリーを取り出すと、麻衣の菊門に塗った。

 麻衣は、その時に何をされるのか悟った。

 夫にそこを犯されるのだ。


「あぁ……」

「怖いか?」

「はい……」

「大丈夫だ。お尻を高く上げろ」

「はい」


 悟は、ゴムをつけた自分のものを麻衣の菊門からグッと差し入れた。


「あぁーーーっ!」


 麻衣の全身に、痛みが走った。

 それからゆっくり夫が動き始めた。


「いやぁーーーっ!」

 
 少しずつ体の中に、夫のものが入って来て、いっぱいになるのを感じた。


「よし、ちゃんと出来たな。エラいぞ」


 もう、後は容赦なかった。


「あーーーーっ!きゃーーーっ!」


 どんなに声を上げても、夫は離さない。

 ドクドクと体液を放出し、果てるまで突き続けられた。

 ようやく終わった時、麻衣は全身ぐっしょりと冷や汗をかいていた。
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