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俺の大好きなあまのじゃく
第2章 ありったけの愛を空っぽのグラスに
今度こそ掴まれた腕を振りほどく
「那智の全部が俺のだからな」はい はい

何と無く一日が過ぎ家に帰ると珍しく父がリビングに
「那智そこに座りなさい」今さら父親の顔して鬱陶しい「何でしょうか 大学もしっかり通ってますが?」
椅子には座らず投げ掛けた言葉に「お前も来年は就活だな 見合いをしてみないか?結婚は大学を卒業後で構わないが」何で?「就活で苦労するより良い選択肢だろう 今度の日曜日お世話になってる先生の息子さんと見合いをしてくれ」何言ってんだ くそ親父
「意味がわかりません」僕の言葉に「決定事項だ 娘なんだから家の役に立つのはそれぐらいだろう」時代錯誤な意見 何時代だよ
「お言葉を返すようですが」僕の言葉に「決定事項だ」席を立ち「多江さん直ぐに出るから」どうせ愛人の所だろ 

僕の意思は?何のために産まれたの?僕の未来は?
「お嬢様 大丈夫ですか?」心配顔の多江さん
「ご飯いらない お休み」そう言うのが精一杯 泣き出したいのか 喚き散らして暴れたいのかわからない
ダメだ眠れない 睡眠薬に頼るか
このまま全部を投げたしたくなる 抗いこの家を飛び出す勢いもない弱虫な僕の情けなさ 鷹虎ならどうするだろう?

****携帯が鳴ってる こんな時間に誰だろう セフレも女遊びも止めた てか那智しか反応しなくなったし興味も無くなった まだ鳴ってる?多江さん?
「はい どうしましたか?」なんかあったのか
「すいません 夜分遅くに あの」なんだか躊躇ってる「何でも話して下さい 俺に出来ることなら何でもします」優しく言葉を掛けると
「今旦那樣がお嬢様にお見合いの話をされて あの今朝お付き合いをされてるって聞きましたから お嬢様真っ青な顔で部屋に またお食事も食べませんしこのままでは倒れてしまうんじゃないかと心配で すいません出過ぎた真似を忘れてください」見合い?させるか 那智は俺のだ
「多江さんありがとうございます 直ぐに行きます 彼女と結婚の約束もしてますしお父様に言われて断り辛かったのかも知れませんが俺は本気です」奪ってやる てか断れよ独りで泣くなんて許さない 

車に乗り逸る気持ちをどうにか落ち着かせる様に何度も深呼吸 絶対誰にも那智を渡さない

「夜分遅くにすいません 椿です」すぐ多江さんが開けてくれる「ありがとうございます どうぞ此方です」那智の部屋に
「那智?俺だ鷹虎だ

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