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 ロリ放題の世界
第8章  地下アイドルちゃん

―― 第8章 地下アイドルちゃん ――


 やっと一週間経った。勿論平日だって夜に行かれるが、エッチの疲れで次の日の仕事に差し支える。戻って来るのは行った時間と変わりないのは不思議だが。
 洗濯物が溜まってしまい、少し派手な長袖Tシャツしかない。白地に、カラフルなペンキをぶちまけたようなペイント。
 いつも長袖にするのは、向こうがどんな気候でもいいように。暑ければ、袖をめくればいい。
 向こうへ行くと、いつも王族と間違えられるが、これは品が無いかもしれないが。
 でもこれしか無い。俺はそれを着て鞄を斜め掛けにし、黒いシミに入った。
 立っている場所は石畳だが、目の前には煌びやかなアーチ。
 RPGなら、大きなカジノがありそうな感じだ。
 シミに入ったのは午前中だが、ここは夕方。
 俺は取り敢えず町に入った。
 やっぱりRPGの世界観。賑わっている町を歩く人達の服装も、建物も。店を覘いたが、価値も100分の1。100円で、1万円の価値がある。
 今までと同じで、車はタクシーくらい。目につくのは、ランプを灯した馬車が多い。電気は高いのかもしれない。
「どうぞ」
 目の前に急に紙が差し出された。
「よかったら来てください」
 受け取って見ると、ライブの案内のチラシ。内容を読むと、地下アイドルのようなものらしい。
 通りを歩いただけで、10枚以上のチラシが集まってしまった。
 俺は普通のバーらしき店に入り、カウンターの隅で酒を呑みながら、チラシを確認する。
 自分の世界にも、好きな地下アイドルは何人もいる。週末はよくライブに行っていたが、最近は毎週こっちの世界。
「お兄さん、それに興味あるのかい?」
 恰幅のいいマスターが、小声で訊いてくる。
「ええ。まあ」
「ここだけの話。ウチで、オークション参加付きのチケットを売ってるよ」
「オークション?」
 俺もマスターに合わせて小声で訊いた。
「ああ。ライブの後にオークションがあってね……」
「女のコの、私物とか?」
「いいや。女のコそのものが商品。24時間は、自由にしていい……」
「えーっ!」
 大きな声を出してしまい、マスターに笑いながら肩を叩かれる。

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