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 ロリ放題の世界
第7章  オシオキしちゃうぞ!

 俺はリナに薄いケットをかけてやってから、シャワーを浴びた。


「お兄、ちゃん?」
 リナがやっと目を覚ます。その前に、俺は電話を探して延長してもらっていた。ついでに腹に溜まりそうなものを注文して、食べ終わったところ。
「リサちゃん、水飲む?」
 頷いたリサに、グラスの水を渡してベッドに座った。
 リサは水を飲み干して、ホッと溜息をつく。
「あ、コレ、なあに? 可愛い」
 リサが髪からシュシュを外して訊いた。
「俺の国では、髪を纏めるものだよ。気に入ったんなら、あげるよ」
「凄く可愛い。ありがとう、お兄ちゃん」
「そうやって素直だと、もっと可愛いのに」
「え?」
 リサが気まずそうに笑う。自分でも解っているんだろう。
「だって……。お姉ちゃん達は、リナの倍くらいのお給料をもらってきて、自慢するの」
「そうなんだ。でも、カーナちゃんとか、人の悪口は良くないよ」
「うん。ゴメンなさい……」
 俺はベッドから降りて、鞄を斜め掛けにした。
「帰っちゃうの?」
「延長しておいたから、リナちゃんは休んでけばいいよ」
「お兄ちゃん。リナも、王国に行きたい。王族に、なりたい……」
 逆プロポーズとも取れる言葉にクラッときたが、リナを連れて行くことは出来ない。
「ゴメンね……」
 リナが裸のまま来て抱き着いてから、少し離れて頷く。
「さようなら……」
「ん。サヨナラ……」
 後ろ髪を引かれながらも、俺は店を後にした。
 俺は、俺の本当の居場所に戻らなければ。
 ゆっくりと町を出て、自分の部屋に戻った。


第8章につづく


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