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Ate
第4章 ─優しい嘘─
 ことの発展は三人が片付けに入った頃に起こった。
 「あ、玲。この前さ漫画貸す約束してたでしょ?」
 身に覚えのないことで玲に疑問符が浮かぶ。男とはどこまで鈍感だ、と鈴葉は呆れを覚えた。言葉の代わりに目配せをして玲に伝えようと努力する。
 なんとなく空気を察したのか玲は嗚呼、とあやふやな返事を返した。
 「そうなんだ。じゃあ私先に帰った方がいい?」
 どことなく嫌味っぽく凛音は笑った。
 お互いの気持ちを知っている玲だけはその場に居づらくて仕方がない。
 「そんな必要ないだろ。…ほら、行くぞ」
 そう言って鞄を片手に握ると玲は立ち上がった。それにつられるようにして立ち上がる鈴葉と、片付け途中で慌てる凛音。
 「あわわ、ちょっと待ってよ!」
 「断る」
 クスリと玲に笑われては幼馴染みの血が騒ぐ。
 「もう一回言ってみなよ!」
 子猫のようにじゃれる二人を見て鈴葉は母親のように微笑み小さく呟いた。
 「変わらないな」
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