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Ate
第2章 ─戻れない日常─
 穏やかな陽射しの中、少女達の賑やかな喧騒が響く。
「鈴ー、おっはよー!」
 駅から出てくる栗色の髪の少女を迎える、明るい声が聞こえた。
 出てきた少女の名前は鈴葉(スズハ)。仲間内からは鈴と呼ばれている。栗色の髪は綺麗に内巻き。知らない人が見れば何処かの令嬢のようだ。
 明るい声を響かせる少女の名前は凛音(リンネ)。眩しいぐらいの笑顔と、くせのある金髪が特徴だ。
 少女達は幼馴染みであり、大の親友である。そんな彼女達の中で圧倒されている青年は玲(レイ)。スラリと伸びた足や顔立ちはモデル並み。彼も幼馴染みの一人である。
 彼女達は今、連休を使い買い物に来ているところ。新学期前に模様替えをしよう、と凛音が言い出したのがことの始まり。
「寮の部屋狭いし、玲の部屋に荷物おいやろうかなっ」
 悪戯に凛音が笑うと玲は困ったような顔をした。
「狭いって…俺も部屋のサイズは一緒」
 彼女達が通う学校は全寮制。今となっては家族以上に一緒にいる存在である。
「あ、あそこじゃない?」
 鈴葉が指差す先に目的地はあった。凛音は小走りに店の前まで行き、早く、と二人を急かした。
 鈴葉と玲は顔を見合わせると合図なしにかけ始める。競争は小さい時から日常茶飯事なのだ。
「っふぅ、手加減してよ馬鹿」
 一息吐いてから鈴葉は軽く玲を叩く。痛いな、と大袈裟な玲を見て、鈴葉も凛音も楽しそうに笑うのだった。
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