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Ate
第3章 ─絡まる恋心─
寮に戻り小一時間が経過した。各自別れをし、鈴葉は疲れはて自室で仮眠をとっていた。そんな中、凛音は玲の部屋に来ていた。
「どうした、急に?」
インスタントのコーヒーを入れつつ玲は問い掛けた。当の凛音は答えず、只ソファーに座りクッションを抱いていた。
「…ほら飲めって」
甘党の凛音の為に砂糖とミルクたっぷりにしたコーヒーを机の上に置く。それに対し、うん、と小さく返事が返ってきた。
「鈴と喧嘩でもした?」
話しやすいように軽い口調で問い掛けると、凛音は首を振った。
コーヒーを一口飲んでから玲は話し続ける。
「言わないとわかんないだろ」
困ったように玲が眉根を下げると凛音はか細い声で言った。
「…その、玲…とが……き…とか」
凛音は今にも泣き出しそうだった。そんな様子を見て玲は親のように優しく頭を撫でた。黄金色の髪はさらりと玲の指を通す。
「悪いけどもう一回言って、な?」
「だから……好き…玲が」
それだけ言って凛音はクッションに顔を埋めた。
玲はキョトンと目を丸くしていた。それでも止まった思考を無理矢理動かし返答した。
「上手く言えないけど、ありがとな」
それを聞いて、クッションに埋まった凛音は小さく頷いた。
「どうした、急に?」
インスタントのコーヒーを入れつつ玲は問い掛けた。当の凛音は答えず、只ソファーに座りクッションを抱いていた。
「…ほら飲めって」
甘党の凛音の為に砂糖とミルクたっぷりにしたコーヒーを机の上に置く。それに対し、うん、と小さく返事が返ってきた。
「鈴と喧嘩でもした?」
話しやすいように軽い口調で問い掛けると、凛音は首を振った。
コーヒーを一口飲んでから玲は話し続ける。
「言わないとわかんないだろ」
困ったように玲が眉根を下げると凛音はか細い声で言った。
「…その、玲…とが……き…とか」
凛音は今にも泣き出しそうだった。そんな様子を見て玲は親のように優しく頭を撫でた。黄金色の髪はさらりと玲の指を通す。
「悪いけどもう一回言って、な?」
「だから……好き…玲が」
それだけ言って凛音はクッションに顔を埋めた。
玲はキョトンと目を丸くしていた。それでも止まった思考を無理矢理動かし返答した。
「上手く言えないけど、ありがとな」
それを聞いて、クッションに埋まった凛音は小さく頷いた。