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ネトラレレ
第5章 湯殿
 浴室にはシャワーの音が響き続いていた。

 温泉の湯気にあてられたのか、シャワーのお湯に刺激されたのか右手は乳房から滑り落ち彼女のデルタ部分に流れ着こうとしていた。

 “ビクッ”彼女の体が大きく震えた。彼女の腕を自分ではない何かが触ったのだ。

 現実に戻り、振り返ると彼が彼女の背後から手を回し、デルタへ潜ろうとしていた右腕に優しく添えられていた。

 彼女は左手も乳房から離し、平静を装うかと思ったがそれも遅かった。

 そのまま彼に抱きしめられピタリと動きを止めてしまった。
 背中に伝わる感触から、どうやら彼は何も身にまとっていないようだ。

 彼女は何をどう反応して良いかわからない、頭の中を恥ずかしさが駆けめぐり、指先にまで動悸が伝わってくるようだ。


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