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ネトラレレ
第6章 湯船
 彼女は彼の手をゆっくりとひき剥がし体を洗い湯船へ浸かった。

 彼はそのままうなだれた様子で洗い場に座っている。まるでわかりやすい“反省”ポーズのようだ。

 彼女はその姿が可笑しくて彼に気づかれないように唇の端をすこし上げた。
 それは自分自身にたいする笑いだったのかもしれない。なぜか、彼に対して腹がたたないのだ。

 「とりあえず体洗ってお風呂入ろうよ、気持ちいいよ」

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