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ネトラレレ
第2章 運転席の男(ヒト)

彼女と結婚生活を初めてもう3年が経つ。
自分は彼女と一緒になるまではがむしゃらに立ち止まりもせず前だけを向いて仕事をしてきた。
もちろん幾つかの恋愛もしたが、昔を振り返りながら旅行をした記憶はなかった。
それほど余裕をもたない時間の使い方をしてきたのだろう。
しかし、他人と時間を過ごすことはこんなにもどうでもよい記憶をよみがえらせるのだろうか、どうでもよい記憶だが、思い出すと心が少し柔らなくなった感覚に陥いり背中がこそばゆく感じる。
これもまた他人と旅行をする醍醐味なのだろうか。
自分は彼女と一緒になるまではがむしゃらに立ち止まりもせず前だけを向いて仕事をしてきた。
もちろん幾つかの恋愛もしたが、昔を振り返りながら旅行をした記憶はなかった。
それほど余裕をもたない時間の使い方をしてきたのだろう。
しかし、他人と時間を過ごすことはこんなにもどうでもよい記憶をよみがえらせるのだろうか、どうでもよい記憶だが、思い出すと心が少し柔らなくなった感覚に陥いり背中がこそばゆく感じる。
これもまた他人と旅行をする醍醐味なのだろうか。

