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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第28章 BLUE BIRD
【マリアの病室】
『着替えを持ってきましたよ』
『すみません・・・ありがとうございます』
苦虫を噛み潰したような顔で
渋々マリアの病室を訪れているのは
仕事で来られない和樹に代わり
マリアの世話に来ていた姑
『あの・・・お義母さん・・・』
『あなたに・・・お母さんなんて
二度と呼ばれたくないわね』
『和樹さんの・・・お母さん』
『・・・。・・・何かしら?』
ギロ…ッ
姑がマリアを露骨に睨み付けた
『役に立たない嫁で…申し訳ありません』
マリアはベットの上から
深く・・・一礼した
『……そう思うのなら
〃身の振り〃を考えてもらいたいわね』
『・・・』
『夫や…夫の家に泥を塗るような事をして
好き勝手やった果てがこの有り様じゃあ
訳もないわね……っ』
『・・・。・・・すみません』
マリアは……悔しさを堪えて謝罪した
『和樹が寛大なのを良いことに
あなたって人は…のうのうと…!!
母親である私の悔しさが
あなたにわかるっ!?
わからないわよねぇっ…!?
子供も産まないあんたみたいな嫁には!
和樹はねぇ!不貞をはたらいて
挙げ句には自分で動けないような
役立たずの嫁のために
働いてるんじゃありませんよっ…!!』
『・・・』
バタンっ…
一方的に吐き捨てて
和樹の母親は病室を出ていった
〃・・・〃
『あのぅ・・・すみません
お願いが・・・あるんですけど』
一人になった病室で
マリアは検温に来たナースを呼び止めた
『着替えを持ってきましたよ』
『すみません・・・ありがとうございます』
苦虫を噛み潰したような顔で
渋々マリアの病室を訪れているのは
仕事で来られない和樹に代わり
マリアの世話に来ていた姑
『あの・・・お義母さん・・・』
『あなたに・・・お母さんなんて
二度と呼ばれたくないわね』
『和樹さんの・・・お母さん』
『・・・。・・・何かしら?』
ギロ…ッ
姑がマリアを露骨に睨み付けた
『役に立たない嫁で…申し訳ありません』
マリアはベットの上から
深く・・・一礼した
『……そう思うのなら
〃身の振り〃を考えてもらいたいわね』
『・・・』
『夫や…夫の家に泥を塗るような事をして
好き勝手やった果てがこの有り様じゃあ
訳もないわね……っ』
『・・・。・・・すみません』
マリアは……悔しさを堪えて謝罪した
『和樹が寛大なのを良いことに
あなたって人は…のうのうと…!!
母親である私の悔しさが
あなたにわかるっ!?
わからないわよねぇっ…!?
子供も産まないあんたみたいな嫁には!
和樹はねぇ!不貞をはたらいて
挙げ句には自分で動けないような
役立たずの嫁のために
働いてるんじゃありませんよっ…!!』
『・・・』
バタンっ…
一方的に吐き捨てて
和樹の母親は病室を出ていった
〃・・・〃
『あのぅ・・・すみません
お願いが・・・あるんですけど』
一人になった病室で
マリアは検温に来たナースを呼び止めた