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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第29章 果たされぬ・・・約束

『着いちゃった・・・』
エリカの地元駅に着いて
エリカと分かれる
『エリカ・・・家までは近いのか?』
『・・・うん』
『エリカ・・・大丈夫だ』
『・・・。
ユウト・・・すぐに帰るの?
・・・だよね
当たり前だよね』
『しばらく・・・この辺にいるから
なんかあったら電話しろ』
『ユウト・・・』
『エリカ・・・〃実家(うち)に帰る〃
たったそれだけだ…大丈夫だ…!』
『うん・・・うんっ』
『ほら・・・エリカ?』
『うんっ!じゃぁ…エリカ行くね
じゃぁね、ユウトっ・・・!!』
エリカは微笑んで手を振り
リュックを背負って走り出した
『フゥ・・・』
無事に着けた事に…まずは安堵して
エリカを見送って
駅の近辺をプラプラと歩いた
〃ここが・・・アイツの地元〃
広い土地・・・このどこかに
アイツがいる
アイツの・・・
マリアの生まれ育った町
いつか・・・マリアと話した
いつか見てみたいと言った景色
一緒に来ることは…叶わなかった
俺はタクシーを拾って
景色を眺めた
「お客さん観光ですかい?」
『は・・・ええ、まぁ』
「どちらまで?」
『・・・。どこでも良いんで行って下さい』
「は・・・?」
『この土地らしい・・・景色とか』
エリカの地元駅に着いて
エリカと分かれる
『エリカ・・・家までは近いのか?』
『・・・うん』
『エリカ・・・大丈夫だ』
『・・・。
ユウト・・・すぐに帰るの?
・・・だよね
当たり前だよね』
『しばらく・・・この辺にいるから
なんかあったら電話しろ』
『ユウト・・・』
『エリカ・・・〃実家(うち)に帰る〃
たったそれだけだ…大丈夫だ…!』
『うん・・・うんっ』
『ほら・・・エリカ?』
『うんっ!じゃぁ…エリカ行くね
じゃぁね、ユウトっ・・・!!』
エリカは微笑んで手を振り
リュックを背負って走り出した
『フゥ・・・』
無事に着けた事に…まずは安堵して
エリカを見送って
駅の近辺をプラプラと歩いた
〃ここが・・・アイツの地元〃
広い土地・・・このどこかに
アイツがいる
アイツの・・・
マリアの生まれ育った町
いつか・・・マリアと話した
いつか見てみたいと言った景色
一緒に来ることは…叶わなかった
俺はタクシーを拾って
景色を眺めた
「お客さん観光ですかい?」
『は・・・ええ、まぁ』
「どちらまで?」
『・・・。どこでも良いんで行って下さい』
「は・・・?」
『この土地らしい・・・景色とか』

