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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第5章 指定避難所だから・・・
見ちゃいけないものを見た・・・

完全にそんな気持ちになるぜ。



『モグモグ・・・モグ』



余計に食事の進まなくなるマリア。



『明日~…~…早いんだ』

『・・・』


ワインの瓶を空にして
腕組み、脚組みで
ふんぞり返ってる旦那サマは・・・


さぞ〃お疲れ〃みてぇだが…


『コンビニでおにぎりでも買ったら?』

『・・・。・・・うん』


マリアは残念そうに
ナイフとフォークを置いて

残った料理に手を合わせると


帰り支度をして
旦那に連れられて店を出ていった。




おい・・・




おいおいおい・・・おい・・・?





唖然としてしまう。



俺、奥さんいねぇからわかんねぇけど

夫婦…ってか

旦那ってそゆモン?



仕事にまで奥さん巻き込む、つうか
仕事は仕事・家庭は家庭じゃねぇの?

少なくとも俺なら

将来、結婚して
仮に奥さん専業主婦だとしても

仕事は仕事で、俺が
俺の責任でやるし

むしろ嫁さんに
首つっこんでもらいたくなんかないぜ。
色んな意味でないぜ?多分。


もしかしたら
そんな大げさなモンじゃ
なかったのかもしれないけどさ


おそらくは旦那の
自分の都合で奥さんに手伝わせて
接待をさせて…

挙げ句、文句言ってたよな
あの旦那。

肝心な奥さんには
ろくにメシも食わせずに
帰るとかさ。










そんな夫婦って


てか、そんな旦那って


一般的にどうなワケ?

俺、わかんねぇけど




少なくとも・・・






再会したくなかったぜ。


見なきゃ良かった


見たくなかった・・・


そんな


めちゃくちゃ・・・後味の悪い日だった


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