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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第5章 指定避難所だから・・・
『胸くそワリィ・・・』

モヤモヤした気持ちで帰路につく。


見たくなかったな…マジで。

知らないまま
どこかで元気に、幸せにしてるって
思ったままでいたかったな。





これは俺の勘…だけど

ただ単純に

俺が勝手に感じたことだから
決めつけてる…かも知れないけどさ


マリアの旦那・・・


どんな仕事で
どんな立場なのか知らねぇけど





(あ、でも…マリアの保険証みたから
そこそこ良いとこに勤めてるってのは
実は…知っている)





接待だかなんだか
ホントのとこは知らねぇが

自分の関係者に会うのに
奥さん連れて歩いてんのは…


あれは・・・



旦那の…

自分の〃ステータス〃

ってやつな気がした。




自分の知り合いなり仲間なり
関係者の所に

容姿も整っていて
気配りもできる…



そんなカワイイ奥さん
連れて歩けたら


自分の〃格好がつく〃ワケだ。



男の・・・

旦那の

テメェの…見栄とか、プライド。






俺の感じ方とか考え方が
ひねくれてんのかもしれねぇけど

なんか、そう思っちまったんだ。

勘違いかもしれない
勘違いなら、一番いい。
気のせいなら…



だけど



じゃあ、なんで


マリアは笑ってなかったんだよ。



俺がみたのが

楽しそうに笑って
仲睦まじく食事してる夫婦だったら



あれがもし

日頃、支えてくれる奥さんに
労いの気持ちでも込めて

たまの休日に夫婦水入らずで
ゆっくり食事でもさせてくれる…

そんな旦那だったとしたら



どうしてマリアは
ホントに嬉しそうな
柔らかい笑顔ひとつ見せないんだよ。






そうじゃないからじゃ



ないのかよ。






旦那に

〃お飾り〃みたいな扱いされて…

それがわかってたから



あんな


どこか暗い顔してたんじゃ


ないのかよ。
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