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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第6章 マリアの日記・・・
避難所に・・・避難してきたマリア。
俺の前に、再び姿を現したマリア。
泣いてはいなかった。
『寒くない?』
『うん。ごめんなさい』
コートも着ていたし
靴も履いていてた。
今回は…追い出される前に
出てきた、って感じか。
『疲れた?休もうか…』
『うん・・・』
マリアの体は少し
震えてるように見えた。
手には何か紙切れを
握りしめて…
あれは・・・
俺の番号を書いたメモ
そう言えば
電話は公衆電話からだった・・・
『ケータイ…どうした?』
『ぁ……うん。壊れちゃって…』
『そか。…~今日は、どしたの?』
『・・・』
『話したくなければ、それでいい』
『そういうんじゃ…ないけど』
マリアは持っていたバックを
ギュッと握りしめてうつむいた。
『クス…それは、家出セット?なんてな』
『……ぅん。』
話して少し気持ちが楽にでもなればな…
なんて思って
俺はなんとなく、マリアから
話を聞いていた。
旦那が仕事や、本業の仕事以外に
父親のやっていた事業を
再興させたいなどの理由で
最近ピリピリしていて…
なんて話が聞こえてくる。
俺は、この間
マリア達を実は目撃していた…ということは
なんとなく伏せておいた。
『私も…言い返すからいけないんだけど』
『はは、ちゃんと言い返せるなら
大したモンじゃん』
『なるべく…流すけど
間違ってるものは…間違ってるって』
『ウンウン』
『ぁ……ごめん。こんな話』
『ん~…いいさ』
ほんの少しの愚痴なんかでも
聞いてくれたり
助けてくれる人が
こいつにはいないのだろうから
俺なんかしか……いないなら
俺の前に、再び姿を現したマリア。
泣いてはいなかった。
『寒くない?』
『うん。ごめんなさい』
コートも着ていたし
靴も履いていてた。
今回は…追い出される前に
出てきた、って感じか。
『疲れた?休もうか…』
『うん・・・』
マリアの体は少し
震えてるように見えた。
手には何か紙切れを
握りしめて…
あれは・・・
俺の番号を書いたメモ
そう言えば
電話は公衆電話からだった・・・
『ケータイ…どうした?』
『ぁ……うん。壊れちゃって…』
『そか。…~今日は、どしたの?』
『・・・』
『話したくなければ、それでいい』
『そういうんじゃ…ないけど』
マリアは持っていたバックを
ギュッと握りしめてうつむいた。
『クス…それは、家出セット?なんてな』
『……ぅん。』
話して少し気持ちが楽にでもなればな…
なんて思って
俺はなんとなく、マリアから
話を聞いていた。
旦那が仕事や、本業の仕事以外に
父親のやっていた事業を
再興させたいなどの理由で
最近ピリピリしていて…
なんて話が聞こえてくる。
俺は、この間
マリア達を実は目撃していた…ということは
なんとなく伏せておいた。
『私も…言い返すからいけないんだけど』
『はは、ちゃんと言い返せるなら
大したモンじゃん』
『なるべく…流すけど
間違ってるものは…間違ってるって』
『ウンウン』
『ぁ……ごめん。こんな話』
『ん~…いいさ』
ほんの少しの愚痴なんかでも
聞いてくれたり
助けてくれる人が
こいつにはいないのだろうから
俺なんかしか……いないなら