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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第7章 守りたい・・・

もしかしたらと勘繰ってたのと
何よりは
手帳を見てしまったから
マリアが精神的にも身体的にも
旦那から暴力を受けていることは
俺は・・・少なからず知っていた。
だけど・・・事実
目の前でその現実を見てしまうと
なんとも言い様のない
嫌な気持ちにかられるモンだよな。
だけどマリアは
夜を明かすと
地獄みたいな家に帰っていく。
俺は
それをただ見送るしか出来ない。
そんなことを
繰り返していた。
繰り返し・・・
繰り返したら・・・ダメだ。
こんなこと繰り返してたら
絶対ダメだ。
繰り返していても
終わりがない。
『・・・どした、コレ』
隠してるみたいだが
時折見え隠れするマリアの傷。
『間違えて、落とした・・・』
太もものあたりにタバコを
押し付けられたような痕がある。
『タバコ…吸うっけ?』
『・・・』
マリアは自分から言わないし
聞いても絶対に答えないけど
聞かれたくもないだろうけど…。
問い詰めたりすると、むしろ
笑って誤魔化したりするから
もう聞かない方が
本当は良いのかもしれないけどさ
『・・・痛くないよ?』
『うるせ・・・』
それ以上、聞かない代わりに
俺は黙って手当てすることにしたんだ。
『ゆぅちゃん…?』
『・・・』
『ありがとう』
俺には
それ以上の事が
出来なかったから。
何よりは
手帳を見てしまったから
マリアが精神的にも身体的にも
旦那から暴力を受けていることは
俺は・・・少なからず知っていた。
だけど・・・事実
目の前でその現実を見てしまうと
なんとも言い様のない
嫌な気持ちにかられるモンだよな。
だけどマリアは
夜を明かすと
地獄みたいな家に帰っていく。
俺は
それをただ見送るしか出来ない。
そんなことを
繰り返していた。
繰り返し・・・
繰り返したら・・・ダメだ。
こんなこと繰り返してたら
絶対ダメだ。
繰り返していても
終わりがない。
『・・・どした、コレ』
隠してるみたいだが
時折見え隠れするマリアの傷。
『間違えて、落とした・・・』
太もものあたりにタバコを
押し付けられたような痕がある。
『タバコ…吸うっけ?』
『・・・』
マリアは自分から言わないし
聞いても絶対に答えないけど
聞かれたくもないだろうけど…。
問い詰めたりすると、むしろ
笑って誤魔化したりするから
もう聞かない方が
本当は良いのかもしれないけどさ
『・・・痛くないよ?』
『うるせ・・・』
それ以上、聞かない代わりに
俺は黙って手当てすることにしたんだ。
『ゆぅちゃん…?』
『・・・』
『ありがとう』
俺には
それ以上の事が
出来なかったから。

