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第12章 戻れない道・・・

そんなこんなでさ…


なっさけねぇが
さっさと
先に果てちまうような俺がさ

(地味に結構へこんでる)






だけど
めちゃくちゃ幸せな気持ちで
マリアを腕に抱いて寝たんだ。



遅刻ギリギリになるくらいに
ぐっすりな。








幸せ・・・とか

言って良いものなんだろうか、そもそも。








俺は・・・イケナイ事をしたんだ。





禁忌・・・。





俺は、想ってはならない人を想って


その人と


してはならないことをしたんだ…。









悪いことだとわかってて…

いけないと知りながら
それを望んで


そして幸せだと感じてる…。








罪深い思い…


その既成事実が


すこし・・・肩にのしかかる。









俺は・・・後悔してるのか？










いや・・・していない



全く



していない。










後悔するくらいなら…

マリアに気持ちを告げたりしなかった。







後悔なんかしない…

この先どんなことがあっても。













マリアは・・・どうだろう？





マリアは・・・実際
どう思っているんだろうか・・・







俺・・・見ちまったんだよ。




果てた後に…

寝る前、抱き寄せた時に




マリアの目から

少し・・・涙が出てたのを