この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
電話を受けた以上、お店の人に
「ちがいます」とは言えず


そして他に駆けつけられる人も

…いない





嘘も方便・・・それとはちがうか?




と言うか・・・緊急なんだよ



行くしか…ねぇだろ?








ドタバタバタ・・・っ







『あのっ…すみませんっ!!!

タ…タチバナ…ですっ』




身分証見せろとか言われんのかな?
したらアウトだぞ





必死に怪しまれないよう装って

名乗りたくもない名を

しかも、偽名を…名乗った





「ご主人ですね?こちらへどうぞ」






マリアの元に案内され

救急に連絡し、付き添ってくれた
マリアの同僚と鉢合わせる




ギクッ…




『お忙しい中、申し訳ありません
ご迷惑をおかけしました』


「大事ないと良いのですが」




知らない顔だ
カフェの店長や、マリアの仲の良い
バイト仲間ではなかった

俺に挨拶をして
すぐに仕事に戻って行った



不幸中の幸い…なんだろうか?



もしもマリアの事情を知る
店長や同僚ならば

(俺の番号とは知らずに)マリアの夫に
連絡したりはしなかっと思うから






「タチバナさんのご主人ですね?」


救急の医者に呼び止められて
説明を受ける




ご主人・・・・・・か。






マリアはベットで眠っていた






なんだ?


何があったんだ?!


付き添ってくれた同僚からは
「突然倒れた」としか言われてない



大ケガしたとかではない
それだけはひと安心…


じゃあ何だ?


なんだ…急病か?!


胃が痛むほど
このところストレスも多くて
疲れもたまっていたよな…



まさかその手の病気に…!?


何か…重病とか


もしそうだったら・・・俺・・・







なんて



不安ばかりがめぐり



俺自身が身分を偽っている緊迫感で



冷や汗が止まらなかった。




『あの…それで…』




早く説明してくれよ?
バクバクしてんだよ、こっちは



「えー・・・とですね
おそらくですが~…」



カルテに目を通しながら
救急の医者が頭を少し掻いた














































「奥さん・・・妊娠してますね」



/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ