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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
俺…今さ
最低なこと考えてるんだ。
マリアの妊娠・・・
違ったらいいな…
なんかの間違いだったらいいな…って。
もしも妊娠してたらさ
それは、めでたいことで
子どもを産んで
マリアが、お母さんになる。
それは
何よりマリアがずっと望んでいた
欲しかった幸せのはずだから。
なのに俺・・・
それを望んでないんだ。
でも・・・無理はないだろ?
だって妊娠が事実なら
どういうことになるか…わかるだろ?
ここまできた…
やっとここまで
それが、様々な方向に
狂い出してしまう。
それらの事がマリアにもわかっていたから
混乱や動揺…それだけではなく
どういう事が起こるか
わかっていたから…
だからマリアは・・・病院で
あんなにも取り乱して泣いたんだろう?
幸せだと、喜んでいる涙では
なかった。
そして俺が…確実に思ってること
一番不安に思うこと…
今回のマリアの妊娠が確定したとしたら…
それは・・・つまり
〃そういう事〃・・・だろう?
俺でも思うなら
マリアは確実に思ってる。
だから…
違ったらいいのに・・・って
俺は腹の中じゃ…思ってた。
最低なこと考えてるんだ。
マリアの妊娠・・・
違ったらいいな…
なんかの間違いだったらいいな…って。
もしも妊娠してたらさ
それは、めでたいことで
子どもを産んで
マリアが、お母さんになる。
それは
何よりマリアがずっと望んでいた
欲しかった幸せのはずだから。
なのに俺・・・
それを望んでないんだ。
でも・・・無理はないだろ?
だって妊娠が事実なら
どういうことになるか…わかるだろ?
ここまできた…
やっとここまで
それが、様々な方向に
狂い出してしまう。
それらの事がマリアにもわかっていたから
混乱や動揺…それだけではなく
どういう事が起こるか
わかっていたから…
だからマリアは・・・病院で
あんなにも取り乱して泣いたんだろう?
幸せだと、喜んでいる涙では
なかった。
そして俺が…確実に思ってること
一番不安に思うこと…
今回のマリアの妊娠が確定したとしたら…
それは・・・つまり
〃そういう事〃・・・だろう?
俺でも思うなら
マリアは確実に思ってる。
だから…
違ったらいいのに・・・って
俺は腹の中じゃ…思ってた。