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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
カチャ……カチャカチャ…カツン



『~~…』


「続いて△△の検査をしますね」


『・・・・・・』





「ちょっと奥の方こすりますよ
すぐ終わりますからね」



『・・・~~』





「触診しますよ~…」


『・・・・・・』






終わらない…



全然すぐ終わらない。



今までと受診理由が
違うから仕方ない…


けどこわい


早く帰りたいよ。




次々にお腹の下に
何かを入れられたり
動かされている


ちょっと痛みも感じる…


器具を出し入れしたりする
ようなガチャガチャした金属みたいな音と



それらの異物で
下腹部が次々に圧迫される
違和感を感じながら
ひたすら目を閉じていた。






そのうち終わる…

嫌でも終わるから…

もう少し…ガマン。





ところが…






『…お腹に少し
機械を入れますよ~』






『・・・』




逐一様子を気にかけてくれたり

マメに声をかけてくれたり

看護師さんもやさしい

先生も優しそうな感じで

この病院はおそらく
とても親切で
良い病院なのだと思う。


けれど私が
パニック寸前に動転してるのは

今までにない不安感で
来院してるのと

それ故に
経験のないことをしてるから?








ズブっ・・・




って感覚が
下腹部に走って

思わず悲鳴をあげそうになる。



目を開けたとしても
カーテンの向こうで
何してるかは見えないけど

何か機械が入れられた。




ちょっと・・・苦しい。




お腹の下がグニグニと
圧迫される。





なんだろう…これ

気持ちわるい。





目を閉じて
ひたすら待つ



・・・のに









「右側のモニターを見てください」









・・・え?




医師が優しい声で
言うのだけど



何か…見ろって
言われた…?


唯一の、じっとガマンする手段の


目を閉じることを
やめないといけない



これは初めてで
困ってしまったのだ。




ぅう…そんなぁ…。





無視するワケにもいかず

恐る恐る片目をあけて
指示通りに
右手をみた。






「…見えるかな?」

『・・・~~ハィ』





絞り出すように
返事をする。
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