この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
診察台の横
私が仰向けになっている
ちょうどその位置から
見えるように設置されてる
パソコン画面みたいな
モニター・・・
「ここがあなたの子宮ね」
画面上を
マウスポインタみたいなのが動いて
それに沿って医師が説明してくれる。
「状態も良くて
とても綺麗な子宮ですよ」
『~~~~…』
何か丁寧に言ってくれてるけど
私はちっとも頭に入らず
貧血おこしかけていた。
ヤバイ…
気持ち悪くなってきた。
「ハイ…おしまいですよ」
『・・・~~』
グィーーー…
診察台がまた
機械音を立てて
ゆっくり元の位置に
戻っていく。
「ハイ、お疲れ様でした
危ないですから
機械が完全に停まってから
台から下りて下さいね」
看護師さんが
また穏やかな声で言ってくれて
ようやく終了。
「大丈夫ですか~?
気分悪くないかな?」
『・・・』
とっても悪いです・・・
とは言えず。
「無理せずゆっくり起きて
お着替え済んだら
診察室に来て下さい
先生からお話がありますからね」
『ハィ…アリガト…ゴザイマシタ』
なんとか返事をして
台から下りて
支度をした。
「おめでとうございます
胎嚢が確認出来ましたよ」
『ぇ・・・』
「妊娠10週目ですよ」
エコー写真と言うものを
医師が渡してくれた。
さっき…診察で
モニターに写ったものの
コピーみたいな写真。
元々苦手な病院が
さらに憂鬱で
不安で不安で
恐くてたまらなかった理由
それは
当然だった。
「タチバナさん
どうされますか?」
『・・・』
『出産を
希望されますか?』
私が仰向けになっている
ちょうどその位置から
見えるように設置されてる
パソコン画面みたいな
モニター・・・
「ここがあなたの子宮ね」
画面上を
マウスポインタみたいなのが動いて
それに沿って医師が説明してくれる。
「状態も良くて
とても綺麗な子宮ですよ」
『~~~~…』
何か丁寧に言ってくれてるけど
私はちっとも頭に入らず
貧血おこしかけていた。
ヤバイ…
気持ち悪くなってきた。
「ハイ…おしまいですよ」
『・・・~~』
グィーーー…
診察台がまた
機械音を立てて
ゆっくり元の位置に
戻っていく。
「ハイ、お疲れ様でした
危ないですから
機械が完全に停まってから
台から下りて下さいね」
看護師さんが
また穏やかな声で言ってくれて
ようやく終了。
「大丈夫ですか~?
気分悪くないかな?」
『・・・』
とっても悪いです・・・
とは言えず。
「無理せずゆっくり起きて
お着替え済んだら
診察室に来て下さい
先生からお話がありますからね」
『ハィ…アリガト…ゴザイマシタ』
なんとか返事をして
台から下りて
支度をした。
「おめでとうございます
胎嚢が確認出来ましたよ」
『ぇ・・・』
「妊娠10週目ですよ」
エコー写真と言うものを
医師が渡してくれた。
さっき…診察で
モニターに写ったものの
コピーみたいな写真。
元々苦手な病院が
さらに憂鬱で
不安で不安で
恐くてたまらなかった理由
それは
当然だった。
「タチバナさん
どうされますか?」
『・・・』
『出産を
希望されますか?』