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第15章 命の・・・重さ

俺の子じゃなければセーフ…

ってモンでもない。





『〃話〃が…段取りが…狂っちゃう』




『・・・』




『・・・だから、この子は産めない』








段取りが狂う…




それは、かなりの大問題なんだ。




マリアは別居して、離婚を要求した。



〃夫婦関係はすでに破綻している〃



と言う主張をしているんだ。

(もちろん事実上そうだ)




もう…わかるよな？











関係破綻してるハズの夫との間に
子どもがデキた。






それが意味するもの・・・








それは




〃マリアの主張〃が

退けられる原因となる…ってこと。





マリアの気持ち…真意や事実なんか
さておきで



妊娠・・・その事実があると



ここまで弁護士と話して
進めてきた話も、対策も



狂いに狂ってしまうのだ。





「なんだ、夫婦関係あったんじゃないか」



なんて・・・言われかねないってもの。





もちろんケースバイケースらしいが…










まぁ・・・人として


真っ当に…状況とか事情を考えたら



〃セックスしてた〃 ＝ 〃仲良かった〃



なんて・・・


判断するって…それもおかしいだろ？


って思うけどさ。




もっと言えばさ


別れようとしてる旦那との間に

子ども作って出ていく女なんか

いるワケねぇじゃん？







普通に…まともに

ごくごくフツーに考えたら

わかりそうなこと




だけど…それで


たかをくくってられるモンでもない。





それが・・・ひどく



一番に



マリアに・・・



悲しい選択を迫っていた。