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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第15章 命の・・・重さ
【手術室】



「では、手術着に着替えてから
こちらへいらしてください」



『・・・』







彼に嘘をついてしまった。


昨日の彼の言葉が、その気持ちが
私は本当に嬉しかった。


その言葉に甘える事が許される
そんなことは、十分にも十分すぎる


私にとって有難くて
大きな幸せが見える世界だ。


本当に…バチがあたるくらい。
一生分の幸せをもらったってくらい。



彼は…やさしすぎる


まっすぐで…あたたかくて


やさしすぎる。





この子を・・・守りたい




だけど…私



彼を…



あの人を傷つけるのが・・・こわい。



あんな慈悲深い人を



私の人生の間違いに
巻き込んで


苦しめ、傷つけるんじゃないかって


こわくてたまらない。



もし…この子を守ろうとすれば


彼は、あの人は…一緒に危険な橋を
渡る事になる。





彼の言葉、気持ちが

ウソだなんて

これっぽっちも思ってないの。




むしろ…それが

一点の曇りもない

純粋な

彼の優しさや、想いだと

わかっているから。






あの人を…

あの人の人生や、名誉

あの人の心を

傷つけたくない。






彼の気持ちを受け止めて
昨日は眠りについたけど。



今朝…目が覚めたら


やっぱりそれは…出来ない


そう思った。




正直に言えば
彼はきっと捨て身で私を止める。


自分の犠牲や危険を
省みずに私を説得する。


だから…言えなかった。




全部・・・私のワガママ。




ごめんね・・・ゆうちゃん。
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