この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第17章 翼を・・・ください
『~~っ・・・軽蔑したでしょ』



『・・・』



『いいの・・・わかってて言ってる

あたし本当に思ってたから

あたし、あの人の気持ちなんか…っ』








『いつかは・・・わかるんじゃねぇの?』








『・・・っ…』








『お前なら…少なくとも

俺よりかは・・・わかるんじゃねぇの?

今じゃなくても・・・〃いつか〃は』







マリアと同じ

女である…お前なら





『~~っ…っ』










『いつか…ミユに〃そういう時〃が
やってきて・・・

お前が…自分の中に、大切な何かを感じた
その時が来たら

もしも…ソイツを守れなかったら
もしも…ソイツがいなくなったら…

テメェの命より大事に思う
ソイツを…突然失ったら

・・・そう考えられる日が来たら

わかるんじゃねぇの…?

俺ら男には絶対に感じる事が出来ねぇ
それが…

お前になら…わかるんじゃねぇの?

お前の奪ったものが・・・
どういうものかも…』













『~~っ…っ!!』



ミユはしゃがみこんで顔を覆った






『・・・その時に…お前が、あんな
アイツみたいに悲しい思いを
しなくて良いことを願ってるぜ・・・』








皮肉でもなんでもない…本音

あんな…痛々しい

マリアみたいなあんな思い
誰であってもしてほしくない

俺の脳裏に焼き付いたマリアの姿が
俺にそう思わせてやまない








『地獄に堕ちるのは…きっとあたしだよね』








もし本当にマリアが・・・
地獄に堕ちなきゃなんねぇなら


俺はもっともっと・・・
地獄の底の底の底まで
叩き落とされなきゃなんねぇよ・・・







『・・・っ、ごめんなさい…っ』




『・・・』





『ごめんなさい…っ、ごめんなさい…っ』



『・・・』







『ごめんなさい…~っ…ごめんなさいぃ…っ』







ミユはしゃがみこんだまま


俺ではなく…〃どこか〃に向けて


ひたすら謝り続けてた・・・

/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ