この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第17章 翼を・・・ください
『っく・・・っグス…うっ・・・』
『・・・』
『何も…言えた義理じゃないけどさ
やっぱ・・・理解は出来ない』
『・・・』
ミユが再び歩きながら口を開く
『こんな事しておいて、何も
偉そうな事なんか言えないけど
いけないことは、いけないことだし
例えなんか訳があったとしても
あたしは…やっぱり良くないと思う
それは…あの人もシノくんも…同じ
それだけは軽蔑・・・する』
『・・・』
『あとは・・・ほんとわかんないのは
あんな・・・優しそうな旦那さんいてさ
顔も…ぶっちゃけ悪くないし?
いかにも真面目で優しい旦那さん…なのに
あの人・・・どうして』
『・・・』
『ごめん・・・不謹慎…てか無神経
てか…あたしの知ったとこじゃないね。
答えなくていい…。てか、答えないよね…
ごめん・・・』
・・・・・・。
〃知らない〃ってのは・・・恐ろしいな?
それでいて・・・〃何も知らないヤツ〃って
幸せだよな・・・。
『・・・・・・美羽(ミユ)』
『ごめん・・・ほんと、ごめん』
『・・・ふふっ…〃美羽〃・・・か』
『ぇ・・・』
『お前はいいな・・・
〃羽〃がくっついてて・・・』
『・・・?』
マリアにも・・・
自由に飛んでける〃羽〃でも
くっついてたらな・・・
俺ら人間に
翼を得て飛ぶことなんて出来ない
俺はひとり…頭の中で
出来もしない、叶いもしない
幻想を描いてた
マリアに・・・翼があれば
マリアに…ひでぇことするヤツも
マリアを傷付けて悲しませるヤツも
誰もいない…
自由な・・・それこそ自由な大空にでも
飛んでいけんのにな・・・
懲りずにバカみてぇに…現実逃避して
青クサイ…ガキみてーなこと言って
またマリアに…笑われちまうな俺・・・
もしも・・・翼があって
こんな悲しみのない
自由な世界(そら)に・・・
マリアが飛んでいけたらな・・・
『・・・』
『何も…言えた義理じゃないけどさ
やっぱ・・・理解は出来ない』
『・・・』
ミユが再び歩きながら口を開く
『こんな事しておいて、何も
偉そうな事なんか言えないけど
いけないことは、いけないことだし
例えなんか訳があったとしても
あたしは…やっぱり良くないと思う
それは…あの人もシノくんも…同じ
それだけは軽蔑・・・する』
『・・・』
『あとは・・・ほんとわかんないのは
あんな・・・優しそうな旦那さんいてさ
顔も…ぶっちゃけ悪くないし?
いかにも真面目で優しい旦那さん…なのに
あの人・・・どうして』
『・・・』
『ごめん・・・不謹慎…てか無神経
てか…あたしの知ったとこじゃないね。
答えなくていい…。てか、答えないよね…
ごめん・・・』
・・・・・・。
〃知らない〃ってのは・・・恐ろしいな?
それでいて・・・〃何も知らないヤツ〃って
幸せだよな・・・。
『・・・・・・美羽(ミユ)』
『ごめん・・・ほんと、ごめん』
『・・・ふふっ…〃美羽〃・・・か』
『ぇ・・・』
『お前はいいな・・・
〃羽〃がくっついてて・・・』
『・・・?』
マリアにも・・・
自由に飛んでける〃羽〃でも
くっついてたらな・・・
俺ら人間に
翼を得て飛ぶことなんて出来ない
俺はひとり…頭の中で
出来もしない、叶いもしない
幻想を描いてた
マリアに・・・翼があれば
マリアに…ひでぇことするヤツも
マリアを傷付けて悲しませるヤツも
誰もいない…
自由な・・・それこそ自由な大空にでも
飛んでいけんのにな・・・
懲りずにバカみてぇに…現実逃避して
青クサイ…ガキみてーなこと言って
またマリアに…笑われちまうな俺・・・
もしも・・・翼があって
こんな悲しみのない
自由な世界(そら)に・・・
マリアが飛んでいけたらな・・・