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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第18章 捕らえられた・・・かごのとり
『ほら……着替えな?
なるべく、人目は避けるけど
さすがに怪しいぞそれじゃ』
『・・・ぅん』
マリアがドアの隙間から
リビングに出て支度をしにいく
『・・・フゥ』
ようやくと言うように
一息ついて
さりげなく部屋を見渡した
マットレスと重し代わりの?テーブル以外
何もない部屋
閉じ込められればなんとも言えない
圧迫感が埋まれるだろうな
マジで……気が狂うぜ普通
そして・・・部屋の隅
窓の側に何やら雑誌が積まれている
なんだ・・・
せめてもって退屈しのぎに
本でも預けてたってか?
なんて…何の気なしに目を向けて
俺は余計な物を見たこと
そして、それにギョッとした
『な・・・』
数冊……積まれていたのは
〃「妊娠、出産のためのナンチャラ本」〃
・・・。
・・・・・・。
重なってる本を崩すと
似たようなタイトルの
胡散臭い雑誌が次々に
姿をあらわす
いくらなんでも・・・
そこまで変人なのか?あの男
マリアを騙して…呼び出して
閉じ込めて
「養生させてやる」なんて
言ったみたいだが
マリアは気が狂うほど滅入ってる
やってることは養生どころか
マリアの健康害することだらけだしよ
身体的にも・・・精神的にも
ハチャメチャにな
挙げ句に
そこに・・・〃こんなモン〃
置いておくなんて
何考えてんだよ?
何から何まで信じられない
考えられないぜ
マリアは・・・流産までしたんだぞ
体も心も・・・まともに癒えてないのに
〃「早く、今度は確実に子ども産め」〃
とか・・・言いたいのか?
当て付け?圧力?それとも…
100回巡りあっても
永遠にわかりあえない・・・
俺はそう思った
マリアのさっきの話が
余計にあの男の歪んだその人となりを
納得させ……助長した
それでも…あんな男が
マリアの夫なんだ
俺もマリアに「お前のダンナ」なんて言う
言わざるを得ない…その相手、関係性
マリアも…そう呼ばなければならないんだ
ダメだ・・・絶対
早く・・・早くマリア
連れ出そう
なるべく、人目は避けるけど
さすがに怪しいぞそれじゃ』
『・・・ぅん』
マリアがドアの隙間から
リビングに出て支度をしにいく
『・・・フゥ』
ようやくと言うように
一息ついて
さりげなく部屋を見渡した
マットレスと重し代わりの?テーブル以外
何もない部屋
閉じ込められればなんとも言えない
圧迫感が埋まれるだろうな
マジで……気が狂うぜ普通
そして・・・部屋の隅
窓の側に何やら雑誌が積まれている
なんだ・・・
せめてもって退屈しのぎに
本でも預けてたってか?
なんて…何の気なしに目を向けて
俺は余計な物を見たこと
そして、それにギョッとした
『な・・・』
数冊……積まれていたのは
〃「妊娠、出産のためのナンチャラ本」〃
・・・。
・・・・・・。
重なってる本を崩すと
似たようなタイトルの
胡散臭い雑誌が次々に
姿をあらわす
いくらなんでも・・・
そこまで変人なのか?あの男
マリアを騙して…呼び出して
閉じ込めて
「養生させてやる」なんて
言ったみたいだが
マリアは気が狂うほど滅入ってる
やってることは養生どころか
マリアの健康害することだらけだしよ
身体的にも・・・精神的にも
ハチャメチャにな
挙げ句に
そこに・・・〃こんなモン〃
置いておくなんて
何考えてんだよ?
何から何まで信じられない
考えられないぜ
マリアは・・・流産までしたんだぞ
体も心も・・・まともに癒えてないのに
〃「早く、今度は確実に子ども産め」〃
とか・・・言いたいのか?
当て付け?圧力?それとも…
100回巡りあっても
永遠にわかりあえない・・・
俺はそう思った
マリアのさっきの話が
余計にあの男の歪んだその人となりを
納得させ……助長した
それでも…あんな男が
マリアの夫なんだ
俺もマリアに「お前のダンナ」なんて言う
言わざるを得ない…その相手、関係性
マリアも…そう呼ばなければならないんだ
ダメだ・・・絶対
早く・・・早くマリア
連れ出そう