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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
ちょっと泣きそうに見える

マリアの笑顔・・・




『マリア・・・俺』




このままいたら
マリアはきっと泣いてしまう


マリアを泣かせたら
俺はここからはなれらなくなる



いや・・・泣きそうなのは
俺の方か?



早く・・・ここから去るんだ








『マリア・・・俺、やっぱ…』




余計なことを……言うな

無駄だ









『また・・・〃逢える〃』












『え・・・』










『そんなことを……望んだり

希望をもつことは…罪だと思ってた

だから……言っちゃいけない
望んじゃいけない、って』









『マリア・・・』







『でも……仕方ないから…っ

今は……さようなら…っ』











マリアはそれを罪だと言った


だけど俺は……俺も


いつかまた・・・いつかは
一緒になれるって


どこかで信じていた



それを・・・望んでいた





それは・・・ドロドロとした

相手に要らぬ希望を持たせる
甘く卑怯な言葉なんかじゃない

お互いに、わかってた





はなれることなんか

望んでいなかった











『じゃあマリア・・・?

もう一回…どっかで逢ったら

あきらめような?』







『っ…、・・・え?』






『もっかい・・・あわやどっかで

バッタリ出逢っちまったら

諦めて……一緒にいようぜ』







『・・・』







『そん時には・・・マリアは

〃自由〃かもしんねぇだろ?』







『~~…っ』







『そんくらいの…〃希望〃を

持ったっていいじゃねぇか』







でなきゃ…別れは

悲しいだけだ
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