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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『・・・』


別れを惜しみ
悲しみの中に希望を抱き

何も考えないで
呑気にしていた俺の脳が


急に忙しなく動き出す



どちらかっていうと
〃動け!動け!〃と
急かすように


ザワザワと……掻き立てられるように
脳が騒ぎだしていた








『~~っ!…#@*&%!』

『※@*&#!!』





逃げるように部屋に走る女を
引きずり出して

階段を降りようとする輩・・・



アパートの外灯と
ドアの開いたままの部屋から
洩れる灯りで


それらの光景がまるわかりだ








『~~っ!』



女は引きずられるように階段を降り
手すりにつかまっては
それを拒否して首を振っていた










言うまでもないが

女は…もちろんマリアで





その輩は・・・

こっちは

もっと…言うまでもないよな?










強引な勧誘?


悪質なセールスマン?


借金取り?


強盗?…ストーカー?






世の中で出くわす迷惑なモン
悪いモン・・・様々な最悪であろう
それらのモン








そっちの方が…いくらか

大分マシだった




少なくとも

俺にとっては











『・・・っ』






あれは・・・


マリアに…俺に


今の俺らにとって



最も出くわしてはならない



何よりも避けて通りたい




それでいて避けられない人物










薄暗くても・・・確認しなくてもわかる




説明できねぇけど


体感でわかる




その物々しい雰囲気







あれは




あの男だ






それ以外に考えられない





何よりは






マリアは……見たか、感じたか


だからあんなに


俺を急かして、立ち去らせた









最悪・・・



それは・・・つまり







最悪だ






最悪が起こった
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