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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第3章 家出娘の正体は・・・
『ふふ・・・優人くん、か』



っせぇな・・・

お前に名前を笑われる筋合いねぇし。

茶化してんじゃねぇよ。





『そのまんまだね』








あん?・・・








『優しい・・・人』








・・・・・。









『ぇ・・・?』







寝転んで背を向けようとした俺は

ついマリアの方を振り向いて
起き上がってしまった。








『本当に・・・ありがとう』







振り向くと

マリアは



正座し直して

俺に向けて、深く…深く

頭を下げていた


ニコって・・・微笑んでで










なんかさ


なんなんだよ、お前?



わかんなくなる一方だ。





だけど・・・




一人でしばらく冷や汗も
かいてたけど




なんか・・・




まぁ、いっか。





ワケわかんねぇし

意味不明なやつだけど



悪い子じゃないのは

なんとなく

わかってたから・・・。





とりあえず



まぁ、いっか。






笑顔にやられた?



は?



ちげーよ。





・・・まぁ


そうだけどな?(笑)




俺って単純?



うっせぇ



男なんて大抵そんなもんだってぇの。


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