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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰

『良い度胸してるじゃないか……』
『・・・』
ヤツの蛇みたいな視線が
やっと俺の方を向いた
会ってはならない…男と男が
真っ向から…向かい合う
『ねぇ……やめて・・・
二人とも、もうやめて……お願い』
マリアが俺と旦那の間を割くように
真ん中に入る
『どいてろ、まりあ』
『・・・。話すことなんかないでしょ?
カズキ・・・
ゆぅ・・・、あ…あなたも…もうやめて』
『どけ…っ、』
『……っ』
マリアに掴みかかる・・・その手を、俺は
『・・・やめろ…っ』
俺は咄嗟に払いのけて
マリアを…体ごと
自分の後ろに隠していた
『・・・なにしてる?』
『・・・』
『~~・・・っ』
『離れろ・・・』
『・・・』
俺はマリアを後方に向けてはなした
『ふ・・・話にならんな
おい……まりあ、決めろ?』
『ぇ・・・』
俺の少し後ろ・・・小刻みに震える
マリアが、ピクリと肩を震わせた
『最後の情けだぞ?
お前に〃選ばせて〃やる』
絡み付くような目付きで
旦那がマリアをとらえて
ニヤニヤと笑い
グイ……っ
『・・・っ!?』
マリアの手を引いて
自分と俺の間に連れ戻す
『右か左か・・・前か後ろか・・・
ホラ・・・選べ
お前の行動ひとつ…だぞ』
『カズキ・・・』
『まだわからないのか?
これがお前の置かれた状況だぞ』
じわりじわりと・・・マリアを
崖の際に追い詰めるような
執拗かつ、いやらしい目付き
〃こいつ・・・〃
『・・・』
ヤツの蛇みたいな視線が
やっと俺の方を向いた
会ってはならない…男と男が
真っ向から…向かい合う
『ねぇ……やめて・・・
二人とも、もうやめて……お願い』
マリアが俺と旦那の間を割くように
真ん中に入る
『どいてろ、まりあ』
『・・・。話すことなんかないでしょ?
カズキ・・・
ゆぅ・・・、あ…あなたも…もうやめて』
『どけ…っ、』
『……っ』
マリアに掴みかかる・・・その手を、俺は
『・・・やめろ…っ』
俺は咄嗟に払いのけて
マリアを…体ごと
自分の後ろに隠していた
『・・・なにしてる?』
『・・・』
『~~・・・っ』
『離れろ・・・』
『・・・』
俺はマリアを後方に向けてはなした
『ふ・・・話にならんな
おい……まりあ、決めろ?』
『ぇ・・・』
俺の少し後ろ・・・小刻みに震える
マリアが、ピクリと肩を震わせた
『最後の情けだぞ?
お前に〃選ばせて〃やる』
絡み付くような目付きで
旦那がマリアをとらえて
ニヤニヤと笑い
グイ……っ
『・・・っ!?』
マリアの手を引いて
自分と俺の間に連れ戻す
『右か左か・・・前か後ろか・・・
ホラ・・・選べ
お前の行動ひとつ…だぞ』
『カズキ・・・』
『まだわからないのか?
これがお前の置かれた状況だぞ』
じわりじわりと・・・マリアを
崖の際に追い詰めるような
執拗かつ、いやらしい目付き
〃こいつ・・・〃

