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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第21章 覚めない悪夢(ゆめ)・・・
【橘 邸】
チン・・・
深夜のマンションのエレベーターが
開いてカズキに手を引かれたマリアが
おりてくる
ガチャ・・・
シ・・・ン
車を降りてから
一度も離さず、緩めず
一定の力で握られている手には
マリアの冷や汗が少し滲む
誰もいないマンションの一室
ムワ…ン
日中、住人の留守だった密室は
こもった熱気が立ち込める
〃・・・ぅ〃
マリアが顔を歪める
暑さにでは…ない
息が苦しくなる…この家の空間
玄関の棚には外から取り付ける
二重ロックのカギが
ひっそりと置いてあった
『・・・』
ゾクっと…マリアの肩が震えた
ガチャ…
ドアを施錠すると
カズキはようやくマリアの手を離した
『暑・・・』
『・・・』
気だるそうにカズキがネクタイを外す
『汗かいた……風呂入る』
『・・・・・・うん』
マリアは熱気のある部屋を
冷やそうとリビングへ向かう
『お前も来いよ・・・まりあ』
『ぇ……』
その肩を掴まれ止められた
『・・・ゆっくり…入ったら良いじゃない』
『・・・』
グイ……
カズキはマリアの声に
耳を貸さず
腕を引いて
玄関のすぐ横の脱衣場に
引き入れた
『・・・カズキ…っ!?』
『〃夫婦の家〃に入るなら・・・
その〃汚れ〃くらい…落としてから入れよ』
『・・・・・・っ!?』
チン・・・
深夜のマンションのエレベーターが
開いてカズキに手を引かれたマリアが
おりてくる
ガチャ・・・
シ・・・ン
車を降りてから
一度も離さず、緩めず
一定の力で握られている手には
マリアの冷や汗が少し滲む
誰もいないマンションの一室
ムワ…ン
日中、住人の留守だった密室は
こもった熱気が立ち込める
〃・・・ぅ〃
マリアが顔を歪める
暑さにでは…ない
息が苦しくなる…この家の空間
玄関の棚には外から取り付ける
二重ロックのカギが
ひっそりと置いてあった
『・・・』
ゾクっと…マリアの肩が震えた
ガチャ…
ドアを施錠すると
カズキはようやくマリアの手を離した
『暑・・・』
『・・・』
気だるそうにカズキがネクタイを外す
『汗かいた……風呂入る』
『・・・・・・うん』
マリアは熱気のある部屋を
冷やそうとリビングへ向かう
『お前も来いよ・・・まりあ』
『ぇ……』
その肩を掴まれ止められた
『・・・ゆっくり…入ったら良いじゃない』
『・・・』
グイ……
カズキはマリアの声に
耳を貸さず
腕を引いて
玄関のすぐ横の脱衣場に
引き入れた
『・・・カズキ…っ!?』
『〃夫婦の家〃に入るなら・・・
その〃汚れ〃くらい…落としてから入れよ』
『・・・・・・っ!?』